神奈川宿歴史の道一覧はこちらです。
京急神奈川駅の案内板は珍しく、タイトルが「神奈川宿歴史の道」だけという、ある意味タイトルなしになっていました。
むしろここが出発点ということでしょうか?
ちなみに神奈川駅は名前のわりにガッカリ駅として有名です。
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神奈川宿歴史の道
東海道五十三次の日本橋よりかぞえて三番目が神奈川宿である。
この地名が県名や区名の由来であり、またここが近代都市横浜の母体でもあった。
上図は、江戸幕府の道中奉行が作った『東海道延絵図』である。
図の中央に滝ノ橋、この橋の右側に神奈川本陣、左側に青木本陣が描かれている。折れ曲がったあたりが台町である。
ここ神奈川駅は、折れ曲がった道のすぐ右にあたる。明治五年の鉄道開通の際に設けられた神奈川停車場はすぐこの南側に位置していた。
そのため神奈川駅は、神奈川宿の名前を今でも残している。平成四年の改築にともない、京浜急行の協力のもと、神奈川宿歴史の道にふさわしい和風で瀟酒なデザインの駅舎に生まれ変わった。
ここ神奈川が一躍有名になったのは安政元年(一八五四)の神奈川条約締結の舞台となってからである。開港当時、この図にみられる多くの寺が諸外国の領事館などに充てられた。
神奈川宿歴史の道はほぼこの図の範囲を対象に、東は神奈川通東公園から西は上台橋に至るおよそ四キロの道のりとなっている。