横浜の高台夜景スポットと言えば、港の見える丘公園が有名です。
夜になると夜景を見に来るのはカップルばっかりになります。
「港の見える丘公園」の名称は、戦後に流行した歌「港が見える丘」が由来です。
港の見える丘公園
港の見える丘公園の現在展望台になっている高台の周りには、幕末から明治のはじめにかけてイギリス軍兵舎がおかれ、山のすそにはフランス軍が駐屯していた記録があります。
その後高台にはイギリス総領事公邸が、山側にはフランス領事館が建てられ、現在はイギリス総領事公邸がそのまま横浜市イギリス館として市民に利用されています。
フランス領事館は既になくなっていますが、フランス領事館邸遺構、フランス橋、フランスより寄付されたバルタールパビリオン等が今でもフランスのなごりを残しています。
本公園は昭和37年(1962年)に開園しました。
噴水と緑の芝生の沈床花壇、バラや季節の花が咲くローズガーデンは多くの人々を楽しませてくれています。
海を望む展望台や霧笛橋からは横浜港、ベイブリッジが見え、晴れた日には房総の山々を眺めることができます。
また、大佛次郎記念館、神奈川県近代文学館も公園内にあり、市内外より多くの観光客が訪れています。
横浜市 南部公園緑地事務所
コクリコ坂からの舞台 横浜
2011年夏に公開されたスタジオジブリ作品「コクリコ坂から」は、963年の横浜が舞台です。
映画には、横浜港はもちろん山下公園や横浜マリンタワーなど、当時から現在まで大切に受け継がれる様々な場所が登場します。
横浜は、いくつもの古き良きものを大切に守っていく街です。
主人公の松崎海は、自分が切り盛りする下宿屋「コクリコ荘」の庭で、毎朝、「安全な航行を祈る」という意味の2枚の国際信号旗を掲げていますが、その「コクリコ荘」がある場所は、港の見える丘公園がモデルとされています。
港の見える丘にたなびく旗を見上げ、また眼下の横浜港を眺めながら、「コクリコ坂から」の世界観に身をゆだねるとともに、舞台の地「横浜」をお楽しみください。
第35回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞受賞
The City of “From Up On Poppy Hill” -YOKOHAMA-
Yokohama set in 1963 is the stage of the Studio Ghibli film “From Up On Poppy Hill”, which was released in summer, 2011.
The film shows the Yokohama harbor, Yamashita Park, Yokohama Marine Tower and many other sites highly regarded by the Yokohama citizens from that time till the present. Yokohama is a city which treasures its good old times.
Umi Matsuzaki, the main character which appears in the film raises the two nautical signal flags every morning, signaling “I wish you a pleasant voyage”. The location of her house where she raises these flags is based in the Harbor View Park area.
We hope you will have a chance to experience Yokohama, featured in “From Up On Poppy Hill”, by watching the flags from the Harbor View Park, and looking out to the view below.
港が見える丘
あなたと二人で来た丘は
港が見える丘
色褪せた桜唯一つ
寂しく咲いてゐた
船の汽笛咽び泣けば
チラリホラリと花片
あなたと私に降りかかる
春の午後でした
東辰三
歌碑設置の由来
この歌は昭和22年当時、戦後の荒廃した世相の中で、港をテーマにした曲として広く人々に口ずさまれ、なにかしらほっとする安堵感を覚えたものです。
この港の見える丘公園が歌の舞台であったかについては、様々な説がありますが、この歌が広く横浜市民に親しまれていたこともあって、多くの市民の共感を得て、横浜市が「港の見える丘公園」と命名したものです。
平成11年
編集後記
たまに用もなく港の見える丘公園へ友人と車で行ったりするのですが、今回は自転車で行ってきました。
乗っている自転車がシングルスピード(一速ギア)なので、上りの坂は歩くしかありません。
帰りは気持ちよく下れるので、体力がある人はおすすめですよ。