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東照寺の歴史
当寺は慶安二(一六四九)年、大曽根の大乗寺第三世生外意鉄大和尚が創建された。本尊は薬師如来で伝えるところでは行基作という。十二年寅年の四月にしか扉を開かないという秘仏である。
宗派は禅宗で曹洞宗に属し本山は永平寺、總持寺である七福神の中の布袋尊をまつり正月の初まいりは賑やかである。
この方は中国の禅僧であったという。
この寺にまつられている仏さまは他に高租承陽大師、太租常済大師、達磨大師、大元菩薩、十六羅漢、観世音菩薩、毘沙門天等があり境内には如意輪観世音、地蔵尊、山門には六地蔵、青面金剛が祀られている本堂正面には薩摩藩主嶋津斉宣公の筆による瑠璃光明界の額がある。
この他、古い掛け軸や書物等が保管されている。なお当寺の歴代住職のなくなられた年月日は次の通りである。
開山 | 生外意鉄 | 寛文元年 | 6月24日 |
2世 | 雪聳董嶺 | 延宝7年 | 5月10日 |
3世 | 大長本吉 | 天和2年 | 5月12日 |
4世 | 敷山重栄 | 負享4年 | 2月9日 |
5世 | 舟海泰呑 | 亨保3年 | 12月31日 |
6世 | 揚山春柳 | 亨保17年 | 8月20日 |
7世 | 北海秀林 | 年 | 5月28日 |
8世 | 石定機禅 | 寛保元年 | 3月21日 |
9世 | 玄山活道 | 不詳 | |
10世 | 良惟嶺元 | 明和4年 | 9月13日 |
11世 | 甲岳呑悦 | 明和4年 | 12月5日 |
12世 | 卍岳禅豊 | 明和3年 | 12月20日 |
13世 | 法雲桓隆 | 天明8年 | 8月22日 |
14世 | 雲山太瑞 | 寛政7年 | 9月9日 |
15世 | 実道台岩 | 不詳 | |
16世 | 徳峰雄明 | 寛成4年 | 11月9日 |
17世 | 租春哲来 | 寛成元年 | 3月16日 |
18世 | 圓隆密宗 | 寛成2年 | 4月28日 |
19世 | 月海龍受 | 不詳 | |
20世 | 雄山泰栄 | 文化10年 | 10月10日 |
21世 | 大宣了儀 | 寛成11年 | 11月8日 |
22世 | 寛山岱容 | 天保2年 | 9月28日 |
23世 | 大圓瑞峯 | 天保9月 | 4月28日 |
24世 | 徹雲確嶺 | 弘化2年 | 3月3日 |
25世 | 白道泰岩 | 嘉永4年 | 12月18日 |
26世 | 智玄白明 | 明治3年 | 12月10日 |
27世 | 仰山默宗 | 明治39年 | 10月29日 |
28世 | 正宗徳山 | 昭和19年 | 7月24日 |
29世 | 大光謙道 | 昭和49年 | 3月16日 |
当寺は薩摩出身の住職が多く薩摩との往来が盛んであり嶋津公の信仰をえていたことをうらづける文物が少なくない。
又、江戸との往来も盛んであってこの寺から江戸の泉岳寺等へうつられた方も多い。
境内の石段敷石は文化元年(一八〇四)のものであり手洗石は江戸商人の寄進によるそれぞれ当山二十二世寛山岱容大和尚のころの作である。
境内の四地蔵は山門入口の六地蔵の下から掘り出されたものである。
布袋尊を拝見しにウォーキングしてきました。入口に立っていて、良い顔していました。お寺はシンプルで爽やかな印象で、駐車場もあり広々としていました。
神奈川県横浜市港北区綱島西1丁目13−15