裏道の元町仲通りを進むとある、1981年開業のフレンチレストランです。
1回くらいディナーを食べに行ってみたいなと思う憧れのお店。
霧笛楼の名前の由来は大佛次郎の小説「霧笛」の舞台となった元町百段坂のふもとに立地しているからだそうです。
その霧笛楼の横には、ファニーの像とフランス瓦がありました。
ファニーの像
調べてみたのですが、彫刻家の竹林昭吉さんの作品で……くらいしか出てきませんでした。
元町で生まれた日本初の仏蘭西瓦
ジェラール瓦を叩いてみれば、文明開化の音がする
ここに展示してある2枚の瓦は、日本初の西洋瓦として元町の地で製造されたものの一部です。
美しいレリーフで飾ったこのフランス瓦はその製造者であるフランス人技師アルフレッド・ジェラール(Alfred Gérard)にちなんで「ジェラール瓦」と呼ばれています。
ジェラールの瓦工場は現在の元町公園に当たる旧山手居留地77番かいわいにあり、明治6年(1873年)の創業から豊富な湧水を利用した蒸気機関で稼働していました。
明治初期の輝かしい文明開化の時代、西洋館の普及とともに華やかに家々の屋根を飾ったジェラール瓦も、関東大震災や第二次世界大戦による荒廃の中で、瓦礫と化し、土に埋もれ、一時は人々の記憶からも忘れ去られてゆきました。
しかし近年、西洋の香りが漂う美しいジェラール瓦に魅せられた人々の手によって、再び脚光を浴びるようになってきました。
今ではそのほとんどが失われ残る数も少なくなってしまいましたが、ジェラール瓦は日本文明開化の遺品であり、横浜の開港史を考える上で欠かすことの出来ない歴史的遺産なのです。
追記
撮影し忘れていたジェラール瓦を撮りに行ってきました。
足元に埋まっているので、踏まれに踏まれて透明度が低く見づらいですが、ちゃんとありました!
遠目だと何がなんだか分かりません。
ちゃんと名札があるので、ジェラール瓦……だと思います。
元町公園にはジェラール水屋敷があるので、そのうち記事を書きます。
編集後記
ページ下にある「管理人おすすめの美味い横浜土産」にありますが、霧笛楼の横濱仏蘭西瓦がとにかく美味しい。
食レポ下手くそなんであれですが、堅い上品なスニッカーズみたいな……ホント下手ですね。