日本最古のトラス橋は南区役所の裏にある浮舟水道橋

浮舟水道橋は横浜市南区役所の裏に設置されている橋です。
川には何箇所か橋がかかっているのですが、元町方面まで向かうと普通の橋が多いかな〜と思います。
それもあってか、赤い鉄骨の浮舟水道橋はとても印象に残りますね。

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浮舟水道橋の歴史

浮舟水道橋の歴史

このトラス橋は、部材同士の結合のしかたにたいへん特徴があります。

ピン結合といい、部材と部材は一本のボルトで結合されています。

この結合方式のトラスは、明治中・後期にしか見られないもので、わが国に残されている最古のピン結合トラス式の道路橋として、大変貴重な存在です。

今から約100年前の明治26年、神奈川県の土木技師・野口嘉茂の設計により、中村川下流の「西の橋」がトラス鉄橋に改築されました。

下の写真はそのころ写したものです。

この「西の橋」は、関東大震災(大正12年)後に少し上流に移されて「翁橋」となり、さらに今回の高速道路建設のため、この場所に移されて「浦舟水道橋」となりました。

鉄剤も建設当時そのままのイギリス・シェルトン社製のものを多く使っています。

残念ながら案内板は劣化しており、写真は確認できませんでした。

浮舟水道橋

浮舟水道橋は1991年にかながわの橋100選、2000年に横浜市認定歴史的建造物に認定されました。
トラスの形はプラットトラス式にあたります。
ちなみにプラットトラスは、マサチューセッツ州のトーマス・プラットと、父のケイレブ・プラットに考案され、1844年に特許が取得されました。

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